カンダテ的”推し”フェミBOOK Vol.1「水を縫う:寺地はるな」

BOOK
カンダテ
カンダテ

こんにちは!編集部のカンダテです。
この連載ではフェミニストな、フェミニズムに関心があるあなたにおすすめしたい一冊を紹介させて頂きます。

『水を縫う』寺地はるな

「男なのに」刺繍が好きな弟の清澄。
「女なのに」かわいいものが苦手な姉の水青。
「愛情豊かな母親」になれなかったさつ子。
「まっとうな父親」になれなかった全と、その友人・黒田。
「いいお嫁さん」になるよう育てられた祖母・文枝。

普通の人なんていない。普通の家族なんてない。世の中の“普通”を踏み越えていく、6人の家族の物語。

六章から成る物語は、清澄が姉である水青のウェディングドレスを作るという現在の過程を軸に、それぞれの登場人物の視点で、過去の回想を交えながら語られていきます。
(繋がった一つのお話しではあるけれど、一人一人のストーリーとして読んでも面白い!)

「女子力」、「女の子らしいもの」、「普通」って・・・?

そんな物語の第1章、清澄の話から私は心を掴まれてしまいました。
調理実習で慣れた手つきで野菜を切り、ソーイングセットを持ち歩く清澄はクラスメイトから「女子力高過ぎ男子」と呼ばれます。
でも、清澄自身は女らしいとか男らしいってよく分からない、調理や裁縫が得意なのは「女子力」じゃなくて「生活力」の一つなのにって思ってるんです。

めちゃくちゃ素敵じゃないですか?フェミニストじゃん
(「女子力」が高いと思われるせいで、「男子が好きなのか?」とまでも言われるのですが、それに対する清澄の反応もとってもまっとうなんです。)

ある出来事がきっかけで「女の子らしいもの」が苦手になってしまった水青や、「女、妻、母だから」と押し付けられ自分を押し殺さなければならなかった文枝など、他の登場人物たちも「普通」や「らしさ」に悩みながら少しづつ変わろうとしていきます。

フェミニズムが教えてくれる、「自分」はどうしたいのか

登場人物たちのように、「○○だから」と自分で自分の気持ちや行動を制限してしまうことや、「どうせ言っても分かってくれない」と伝えることを諦めてしまうことが私にもありました。

でも、フェミニズムに出会って、
「女だから」とか「妻/母」だからという押し付けにはNOと言おう!

「自分」はどうしたいのか、どう思うのかを大事にしよう!
そう思いだしたんです。

そんな自分と登場人物たちが重なってみえてすごく励まされたし、自分自身を大切にできるように変わっていくことを、そういう気持ちを伝えていくことを諦めたくないなと思いました。

このページをみているあなたにもきっと響くものがあるはず…!
心からお勧めしたい一冊です。

カンダテ さん
アイドルと読書が好きなフェミニスト
(ハロプロ、ジャニーズ、韓国女性アイドルグループなど守備範囲は広め)

2018年医学部不正入試問題をきっかけに女性差別、フェミニズムに関心を持つ
ホテルや婚礼など、接客業でのパンプス規定経験から#KuTooに賛同しています。

森絵都さんの『カラフル』がバイブルで、最近気になる作家さんは凪良ゆうさん、奥田亜希子さんです


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